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須永 博美
Radioisotopes, 41(3), p.75 - 76, 1992/00
放射線加工処理には専ら加速器からの電子線とコバルト60線源からのガンマ線が用いられてきたが、最近、電子加速器に高原子番号物質(タングステン、タンタルなど)製のターゲットをとりつけてX線を発生させ、これを用いる方法が実用化されようとしている。電子加速器をX線源として用いるこの方法について、まず技術的進展の様子を1979年頃より文献を紹介しながら振り返える。次にこのX線を加工処理に用いる場合に重要な線量計測について、X線の測定上の特徴と測定法の研究の現状を主に筆者らの報告を基に述べた。
須永 博美; 田中 進; 金沢 孝夫; 上松 敬; 四本 圭一; 田中 隆一; 吉田 健三; 谷口 周一*; 水沢 健一*; 鈴木 光顕*; et al.
JAERI-M 89-182, 31 Pages, 1989/11
制御放射X線を放射線加工処理に利用するため、照射用電子加速器に取りつけるX線発生用ターゲットを開発した。実用規模のX線源に用いる電子加速器としては5MeV、300kWの性能を仮定した。ターゲット設計に必要な基礎データは、電子線の吸収、散乱、X線発生などの相互作用データをモンテカルロ計算コードを用いて取得した。また、ターゲット設計のための工学的なデータを得るため、既設の2MeV、60kWの電子加速器に取り付ける水冷式の平板型及び湾曲型の2種類の実験用ターゲットを試作し、その特性試験を行った。その結果、湾曲型が優れた性能を示した。これらの検討結果に基づき、湾曲型の実用規模ターゲットの設計を行った。